とある理系の気まぐれ随筆

極めて適当に書いた、どうでもいいエッセイです

鼻血

皆さんこんにちは!


昨日は、セントバーナードのように巨大な猫が突然現れ、僕の実家で飼っている猫が無惨に捕食される…という恐ろしい夢にうなされていました。多分疲れてるんだと思います。


さてさて、今回のテーマは「鼻血」です! 鼻血かぁ…。筆者はここ数年鼻血は出していませんが、鼻から血が出るってよく考えると結構ハイレベルな緊急事態ですよね。顔にある他の穴(耳や口)と比べれば、一番軽いのかもしれませんが…。


確かに、隣の席の山田くんが耳や口から血を流してぐったりしていたら、かなりの恐怖です。両手を合わせて拝むことくらいしかできません。でも、出どころが鼻だった場合はどうでしょうか。少なくとも、保健室へ連れて行くくらいの勇気は出るはずです。


しかし、山田くんはそれを全力で拒むのです。…何故か。それは、「鼻血が出て保健室へ連れて行かれた」なんてことが公になった場合、クラスメイトから完膚なきまでにいじり倒されるからです。故に彼は、ティッシュペーパーを必死に鼻へ詰め込み、「鼻血」という事実を抹消しようと試みます。


…何かおかしくないですか? 口や耳から出血した場合は、心配どころか恐怖心までをも煽らせるほどの絶大な威力があるというのに、どうして鼻血は嘲笑の的になってしまうのでしょう。特に幼い集団(幼稚園や小学生の低学年)において、その傾向が顕著です。


--あいつ、鼻血ブーで保健室連れて行かれたらしいぜ! そんな軽率なセリフに心中痛めた読者様も、割と多いのではないでしょうか。


それもこれも、子供達の間で「鼻血=恥ずかしい」という連想が当たり前にされているせいです。なぜこんな悲しい世の中に…なんて、そろそろ察して下さっているとは思いますが、それは…


鼻血は、性的に興奮した時に出る!!


…という刷り込みが、当たり前に行われているせいに違いない!! これ、全日本国民がまるで呪縛でもあるかのように植え付けられている概念ですよね。思えば、とある猫型ロボットの言いなりになっている某メガネ少年も、クラスメイトのお色気シーンが発動するたびに鼻からブーブー血を噴いていました。


このような描写は、一体いつから、なぜ、誰が広めたのでしょうか。僕にはサッパリわかりません。しかし、この刷り込みが、全国の少年少女に暗い影を落としていることは紛れもない事実!! 早急に何とかせねばなるまい。PTAは何をしているんだ!?


…なんて騒ぎ立てても仕方ないので、とりあえず「鼻血とエロが結びついてしまった原因」を考えてみましょう。言うまでもなく、「性的に興奮すると鼻血が出る」なんて事実は存在しません。ほぼ100%の鼻血は、エロとは全く関係ない原因で出ます。


もし本当に、性的な興奮により鼻血が誘発されたら大変です。痴漢は即行バレるので無くなるかもしれませんが、子作りがままなりません。スカートが風で捲れようものなら、あっちでブー、こっちでブー、日本の日常は血にまみれてしまうことでしょう。かなりの地獄絵図が街を覆うこと必至です。


しかし、これだけ一般に広がっていることを鑑みれば、何ひとつ因果関係がない…とも言い切れません。では、「性的な興奮」により「鼻血」が「出る」としたら、どんなメカニズムによるものなのでしょうか。それにしてもこの記事、「性的な興奮」って言い過ぎだろ。


真っ先に思いつくのは、「興奮による血圧の上昇」です。鼻腔にはもともと出血しやすい部位…確か、ディーゼルマッハとかそんな名称だったような(※キーゼルバッハ部位でしたテヘペロ)…があり、ここに古傷があったりすると、血圧の上昇により出血する可能があります。


思うに、人気漫画家だとかお笑い芸人だとか、その辺りの圧倒的なインフルエンサーが、性的に興奮した際の血圧上昇でたまたま鼻血を出してしまったのでしょう。それを何らかのメディアに掲載し、瞬く間に広がってしまったに違いない!!


つまり、全てが偶然だったということだ!! もしインフルエンサーがスポーツ観戦中に鼻血を出していたら、応援が白熱してくると鼻血が出る…という刷り込みが行われたかもしれないし、めちゃくちゃいいことがあった時に鼻血を出していたら、「喜び=鼻血」という連想が成り立っていたかもしれないのです!


あぁ、なんたる不運…。この偶然が「エロ」によって引き起こされたがために、「鼻血は恥ずかしい」という共通概念が少年少女の間に蔓延し、ピュアな心を傷つけていたなんて…。


全国の少年少女!! 鼻血は嬉しくても出るぞ!! スポーツ観戦中にも出るぞ!! 怒り狂ったときにも、イライラしたときにも出るぞ!! だから、鼻血を出したクラスメイトを蔑むのはもう止めるんだ!!


よし、今回は割とエッセイっぽくなった気がする!! 満足!! ではまた次回!!