とある理系の気まぐれ随筆

極めて適当に書いた、どうでもいいエッセイです

日焼け

皆さんこんにちは!!


じめじめした季節になってきましたね。今年は梅雨入りが例年より早いそうですが、皆さん梅雨対策などはされているのでしょうか。…ん? 待てよ、梅雨対策って何だ? 梅雨って何か対策必要だったっけ…? とりあえず、どんよりした空気にメンタルを飲まれないよう、注意して生きてください。


そんなわけで、今回のお題は「日焼け」です!! このじめじめした陰気な季節が終われば、待ちに待った夏が始まりますよ、夏が!! うふふ、テンション上がります!! 皆さん夏は好きですか? 僕は春が一番好きです!!


しかし、いいことばかりではないのがこの世の常です。特に、夏になると雷が増えます。僕、雷が死ぬほど苦手なんですよ。雷が鳴り響いている中外を歩くか、空腹のライオン10頭と戦うか、どっちか選べ!!…って言われたら、迷わずライオンと戦う方を…いや、これだったら雷が鳴り響いている中外を歩く方がマシだな。んー、まぁとにかく嫌いなんです!!


…って、違う!! 今回のテーマは日焼けなんだってば(汗) せっかく夏の話題からスムーズに日焼けへと繋げる作戦だったのに、台無しだ。まったく、これだから嫌なんだよ雷は。…なんて雷に濡れ衣を着せつつ、いい加減日焼けの話題に入ります。久々に脱線しましたね。


夏と言えば日焼け、日焼けと言えば女性の大敵ですよね。実際、夏の日差しに恐れ慄いている女性はかなりの数いらっしゃるのではないでしょうか。日に焼けて肌が黒くなったり、シミやそばかすが増えたりするということに、尋常じゃない恐怖を抱いてる人も少なくないはず。


ちなみに、日に当たると肌が黒くなるのはどうしてかご存知でしょうか。僕の母親は「太陽の光で皮膚が焦げている」などとのたまっておりまして、幼き頃の僕は特に疑いもせず信じ込んでいたのですが、いやいやデタラメ教えちゃいけねぇよ母ちゃんや!! 皮膚が焦げるって、そんな温度になってたら地球に海はない!!


母が本気でそう信じていたのか、幼児の理解力に合わせて話を作り上げたのかは今となっては分かりませんが、万が一「日焼けで肌が黒くなるのは皮膚が焦げているから」と思っている方がいらっしゃったらこの機会に考えを改めて欲しいので、少し説明して差し上げましょう。そこ、ブラバしないで!!


私たちの体は、数十兆個の細胞でできています。そして、その細胞は「DNA」という化学物質に書き込まれた情報を読み取り、それに従って一つ一つが生命を営んでいます。このDNAはあらゆる細胞に存在していて、これがないと細胞は生きていけません。


しかし困ったことに、DNAは紫外線を吸収して変質する性質を持っています。DNAが変質すると、細胞は大パニックのてんてこまいです。死んだり自殺したり、グレたり(ガン化)してしまいます。


それを防ぐために、細胞は「メラニン」という物質を作り出しました。このメラニンは、DNAの代わりに紫外線を吸収してくれる、いわゆる「日傘」の役割を果たします。このおかげでDNAに紫外線が届かなくなり、変質を防ぐことができるのです。


そして、紫外線が増えて既存のメラニンで対応し切れなくなると、細胞はさらにメラニンを追加合成します。メラニンは紫外線以外の光もよく吸収するため、メラニンが増えた肌は黒ずんで見えるのです。だから皮膚は焦げてないんだよ、母ちゃん!!


…以上が、日焼けによって肌が黒くなるメカニズムです。ちょっと真面目に書きすぎたような…。じゃあ、ちょっとここらで一回ふざけときますか。あぴょーん。


なお、先天的にメラニンを作ることのできない方も中にはいらっしゃいまして、そういった方の肌は本当に雪のように白く、日に当たっても全く黒くなりません。えー、なんて羨ましい!! と思う方も中にはいらっしゃるかもしれませんが、そんなこと言うと当事者の方からぐーで殴られる可能性がありますのでお気をつけ下さい。


メラニンが作れないということは、DNAに紫外線が届き放題だということです。確かに肌は黒くなりませんが、少し日に当たっただけで皮膚は大ダメージを受け、真っ赤に腫れ上がってしまいます。皮膚癌のリスクも跳ね上がります。メラニンがないというのは、極めて大変な事態なのです。


これは、日焼け止めクリームを過剰に使ってる人にも当てはまります。皮膚に紫外線が届かなすぎるとメラニンの量が減り、DNAが損傷しやすくなるのです。しかも、日光にはビタミンDの生成を促す作用があるため、根こそぎシャットダウンしてしまうとビタミン不足になる危険もあります。何ごともやり過ぎはよくないってことです。皆さん、日焼け対策はほどほどにしておきましょう。


てなわけで、今回はこの辺で!! なんだか後半堅苦しくなってしまったなぁ(T-T)