とある理系の気まぐれ随筆

極めて適当に書いた、どうでもいいエッセイです

腹巻き

皆さんこんにちは!!


いつものように、ボーっとした頭で朝食の卵かけご飯を作ろうとしたら、何を思ったのか卵の中身を生ゴミ入れへ解き放ってしまいました。


空になった殻を両手に持ったまま、寝癖の立った頭でしばらく呆然としていた僕ですが、卵は丁度一週間でなくなる量しか買ってないので替えがありません。仕方なく、醤油だけをかけてご飯を食べました。卵かけご飯を作るのに失敗する僕っていったい…。


はい、救いようのないドジ話はこれくらいにして、本題入りましょうか。今回のお題は「腹巻き」です。いや、腹巻きで2000字ってアナタ…。よく知ってるが故にいつもの「知らないまま書くスタイル」が使えないし、かと言って腹巻きについて純粋に2000字も書くことないし…。えっ、ちょっとどうしよう。


さすがに、腹巻きがなんだか分からない日本人はいませんよね。じゃあ、腹巻きと言われて皆さんは何を連想するでしょうか。今「おっさん」以外が頭に浮かんだ人は、挙手をお願いします。「確かに!!」と納得できる回答を頂けた場合、漏れなく現金一万円の画像をお見せしますので。


たぶん、ほぼ100%の人が、腹巻きと言えばおっさんを思い浮かべると思うんですよ。…なぜでしょう。だって、リアルに腹巻きしてるおっさんってそんなにいなくないですか? 確かに、いわゆるあの腹巻きスタイルが外出用でないことは明らかだから、おっさんのプライベートを覗かない限り見る機会はないだろ!…という反論は分かります。


分かりますが…!! じゃあ、どうしてそんな見る機会のないハズのものが、一般に周知されているんだ!? 加えて、「ウチの父はあーいう腹巻きスタイルしとるで!!」っていう人、いますか!? たぶん、「確かに言われてみれば腹巻きしてない…」って人が殆どのはずだ!! 何の根拠もないけど。


しかし、バカボンパパにしろカトちゃんにしろ、おっさんキャラは必ずと言っていいほど(茶色い)腹巻きを着用しています。そして、そこに誰も違和感を抱かない…。不思議だ。一体、この常識はどこで生まれたんだろう。


…ひょっとして、話が逆なのか? 最初に腹巻きをしたおっさんキャラが登場して、そのインパクトがあまりにも大きかったから、おっさんのフォーマットとして定着してしまった…ということなのか? もしそうなら、リアルおっさんと腹巻きは全く関係がないことになりますが…


気になって調べてみたら、意外な事実が明らかになりました。あの腹巻きスタイル、昭和のおっさんのデフォルトだったらしいのです。つまり、時代の変遷とともにリアルおっさんのスタイルも変化していったのに、人々の印象が上書きされなかったせいで、イメージと現実がずれてきてしまった…ということですね。しかし、令和になった今も、おっさんのイメージが昭和のままとは…。腹巻き強いな。


いや、もしかしたら、今の若い世代は「腹巻き=おっさん」という連想をしないのかもしれない。…うん、まぁ僕もまだまだ若いんですけど、この場合の若いってのは10代を指していると思ってください。ちなみに、僕の精神年齢は10代と言われています。若いって素晴らしいな。


…待てよ。じゃあ、今や腹巻きはおっさんだけのものではないってことか? 腹巻きって言うと「おっさんがするもの」ってイメージが強くて、特に若い女性は謙遜してきたと思うのですが、別にもうそんなことで恥ずかしがる必要はないってことじゃん。だって、令和のおっさんは腹巻きしてないんだから。


これからは、若い女性の皆さんも、腹巻きを着用して堂々と渋谷のド真ん中を闊歩して頂きたい!!…なんて言いつつ、少し疑問が残ります。腹巻きの位置付けです。アレって、人に見せて良いモノなんですかね。昭和のおっさんはファッションのように腹巻きを付けこなしていましたが、あれは下着じゃないのか?


もし腹巻きが下着の一種なんだとしたら、おっさんのアイテムであろうとなかろうと、外から見える位置に着けるのは問題がありそうです。


実際のところ、どうなんだろう…と思って再びググってみた結果、これまた驚きました。最近のレディース腹巻きは、おっさんが付けていた茶色のアレとは似ても似つかないような、オシャレなものばかりだったのです。おっさんだけじゃなく腹巻きまで進化していたとは…。いやはや、いよいよ令和ですな!!


ならば、進化した令和の腹巻きを、進化した令和のおっさんが身につければ、究極の令和おっさんが爆誕するんじゃないか? …いや、究極の令和おっさんって何だよ。自分でも何を言ってるのか分からなくなってきた。


とにかく、令和になった今、腹巻はおっさんのアイテムではなくなったということです! 女性の皆さんも、お洒落な令和腹巻きを堂々と身につけよう! それではまた来週ー。