とある理系の気まぐれ随筆

極めて適当に書いた、どうでもいいエッセイです

なんだこれ

皆さんこんにちは!!


4月も残すところあと一週間となりましたね。来週からは5月が始まる予定なので、知らなかった人はカレンダーを見て確認しておきましょう。4月が5月に変わる瞬間は年に一度しかないので、気づかず過ぎてしまうと来年まで後悔することになります。


さて! 今回のテーマは「なんだこれ」です! とうとう名詞ではないお題が炸裂してしまいましたね。んー、どうやって書いていこうかなぁ…。とりあえず、日常生活で「なんだこれ」って思った瞬間について語っていくことにするか。普通すぎるけど。


「なんだこれ」と読者が思ってしまうような内容のエッセイを書く…という線も考えられましたが、ぶっちゃけ今までの話がだいたい当てはまってしまうような気がするので、却下しました。…コラそこ!! 「確かにその通りだな」とか言うんじゃない!!


ところで、人は何を見ると「なんだこれ」と思ってしまうのでしょうか。考えられるシチュエーションの一つに、「自分には理解できないけど、それを行なった本人は真相を知っている」というものが挙げられます。理に叶ってないように見えるのは、お前が無知なだけだ!!…ってヤツですね。


この場合、理由を説明されることで「あぁなるほど」と納得でき、「なんだこれ」状態から解放されるというオプションが漏れなくついてきます。ただし、場合によっては自分の稚拙さを晒すことになりかねませんので、突っ込みを入れる際は細心の注意が必要です。


特に、小バカにするように上から目線で突っ込んでしまうと、真相が明らかになった際にかなり恥ずかしい思いをすることになります。穴があったら入った方がいいでしょう。まぁ、解説されても解せないパターンがそこそこあるのも事実ですが。


具体的な例を挙げてみることにします。僕の実家では、台所にある棚の上に毎年鏡餅を飾る習慣があるんですけど、昨年の年末年始に実家へ帰省した際は、本来鏡餅の上にあるはずのミカンが、本体から30cm近くも離れたところに置いてありました。


…なんだこれ、って思うじゃないですか。ミカンが結構大きかったので、バランスの関係で上に乗せられなかったのは分かります。しかし、それにしたって遠過ぎだろ、ミカン…。せめて隣に置いてあげて。


ちょっと面白過ぎたので、おちょくるような文面と共に写真を弟へ送ってみました。しかし、「なんだこれ、おもしろー」みたいな、僕の期待していた共感する内容ではなく、「それはソーシャルディスタンスを表現してるんじゃないのか?」という、冷静極まりない非常に理系っぽい意見が返ってきたのです。


その瞬間、僕は目を覚ましました。深く意味も考えずに父を小馬鹿にしてしまった自分がとてつもなく恥ずかしくなり、穴があったら入りたい気持ちに包まれつつも穴がなかったので、とりあえず布団に包まれました。暖かくて気持ちよかったです。


その後、確認も兼ねて鏡餅を飾った張本人である父に真相を尋ねてみたところ、「おらぁそんなとこに置いてねぇで。地震で落って転がったんだんべ」という、とても素敵な解答を頂きました。


そっかぁ、そこは嘘でもいいから「ソーシャルディスタンス」って言って欲かったんだけどな、父ちゃんや…。というか、だったらミカンの位置戻そうよ!! 気づかなかったんならまだしも、台所なんて1日50回は目につくぞ!!


なお、僕の実家は怒涛の勢いで「なんだこれ」が発動しまくる「なんだこれ激戦区」なのですが(ほぼ100%父親の仕業)、ごく稀に父にすら真相が分からない、正真正銘の「ガチなんだこれ」が炸裂することもあります。これが二つ目のシチュエーション、「誰にも分からないなんだこれ」です。最後にその話をして、締めくくりとしましょう。


ある時実家に帰省した僕は、なんとなく実家の裏庭を彷徨っていました。そこでふと、緑色の楕円形をした大きめのウリ(めちゃくちゃ極太のズッキーニみたいなヤツ)の存在に気付きます。周りには特に草もない砂利の地面に、ポツンと変なウリが置いてあったその光景は、中々にシュールでした。


いや、なんだこれ。素直にそう思った僕は、持ち上げたり転がしたり叩いたり撫でたり一通り色々してから、どうせ父が置いたんだろうと決めつけて真相を尋ねることにしました。


「裏に変な緑色の実があるじゃんか、あれ、何?」

「…実? ツバキじゃないんか?」

「いや違う、ウリみたいなやつ。大きさ全然違うし。父ちゃん持ってきたんじゃないん?」

「知らねぇよ。生えてきたんだんべ」

「実だけ生えてくる植物なんてないだろ」


…結局、あの実の正体は不明のまま、いつの間にか無くなっていました。なんだったんだろう、あれ。何か心当たりのある方がもしいらっしゃったら、教えてください。…いないと思うけど。


さて、じゃあキリもいいので今回はこの辺りで終わりにしますか! また来週まで、お元気で!!