とある理系の気まぐれ随筆

極めて適当に書いた、どうでもいいエッセイです

そういえばあの時

皆さんこんにちは!!


まず最初に言っておくと、今回の記事は全くエッセイではありません!! ただの短編小説でございます!(←久々にちょっと本気で小説書いてみた)


なので、エッセイ目的の方はブラバなり昼寝なりしてまた来週お越しください!!


なお、今回のお題は「そういえばあの時」です。一応このお題には従っているので、お題を意識しつつオチを考えながらお楽しみ頂ければと思います。


それでははじまりはじまりー


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 よく晴れた、3月某日の昼下がり。


 高校の卒業式を終えた俺は、クラスメイトで恋人の優香と一緒に、学校の近くにある堤防をぶらぶらと歩いていた。


「しっかし、来賓の話マジで長かったなぁ……」

「そーだねー、でも、ちゃんと聞いてると意外にいい事も言ってるよ?」

「真面目かよ。そして上から目線」

「上から目線はお互い様でしょー。……あっ、あそこ寄ってこ!!」


 優香が指さした先へ目をやると、古い鯛焼き屋が佇んでいる。高校に入学したての頃、彼女と一緒にこの町を探検して、あの店を見つけたんだっけ……。以来、あそこにはずいぶんとお世話になってきた。


「んー、でも俺、今金欠なんだよなぁ……」

「いーよ、奢ってあげるから!!」

「いやー、なんか悪いし。また今度に……」

「もう『今度』なんてないかもしれないんだよ? いいから、寄ってこ!!」


 少し拗ねたような口調で、俺の言葉を遮る優香。もう、今度なんてないかもしれない。これは、あの未曾有の大災害を乗り越えた後から、彼女がよく口にするようになったセリフだ。


 2年前にこの町を襲った、巨大な地震と壁のような津波……。町のほとんどは水没し、大量の家屋が海に流され、多くの人が行方不明となった。俺の親友も、残念ながら何人か犠牲になっている。


 当時高校一年生だった俺と優香は、一緒に下校している途中で被災した。突然の地震、続く警報、津波……。俺たちは必死に逃げて、逃げて、何とか生き延びた。


 生き延びたと言えば、あの鯛焼き屋も。この付近で流されずに済んだ家屋なんて、あそこくらいのものだろう。復興に励む町で、災害を乗り越えたあの老舗は、町民の希望ともなっていた。だからこそ、今日というめでたい日にあの店へ行くのは、理にかなっている。でも……


「今度はないかも、なんて言うなよ……。俺たちは、高校を卒業しただけだ。確かに毎日顔を合わせることは無くなるかもしれないけど、今度は必ずやってくる」


 そう返すと、優香は寂しそうに俯いた。


 中学2年生のとき、俺が優香に告白して、お付き合いが始まった。中学生という歳の割には、交際は順調だったように思う。お互い意気投合し、同じ高校を目指して受験勉強に励んだ。あの頃はまだ、大学も同じところにしようね、なんて他愛もなく話していたっけ……。


 ……でも、最終的に優香が選んだ大学は、俺と同じではなかった。そこは、どこにあるのかも分からないような、名前も知らない大学……。俺は何度も説得を試みたけれど、彼女の気持ちを変えることは、ついにできなかった。


「いずれくる『今度』の時のために、今日は行かないでおこう……」


 俺はこう続けた。違う大学に進学したからって、会えなくなるわけじゃない。俺たちは必ず再会する。そんな意味を込めて……。優香は、顎を引くように小さく頷いた。寂しそうな表情が、いつもに増して愛おしく見えた。


 歩き疲れた俺たちは、堤防に植っている桜の木の下に設置されたベンチへ腰掛けた。桜の蕾もだいぶ膨らんできてはいるが、開花までにはまだまだかかるだろう。今年の桜を優香と一緒に見ることは、きっと無い。


「……どうして、俺と同じ地元の大学を選ばなかったんだ……?」


 理由は何度も聞いてきたが、あえてもう一度だけ尋ねてみる。もちろん、うんざりされているのは承知の上で。


「何回も言ってるじゃん……。こっちにいるの、もう……限界なんだよ」

「……やっぱり、両親の問題か?」


 優香は、否定も肯定もしなかった。


 数年前から精神を患っているという両親に、彼女は色々と酷いことを言われて続けてきたらしい。それこそ、もういなくなれ、とか、消えてしまえ、とか、そのレベルの暴言を……。そんな両親となるべく距離を置きたい……それが動機の一つなのは、多分間違いない。


 しかし、何度尋ねても、彼女はハッキリとした理由を答えてくれなかった。こっちにいるのは、もう限界。こう、繰り返すだけだ。


「私……弱いから。もっともっと強くなりたいんだ。だから、四年間……待ってて欲しい。強くなって、必ず迎えにいくから」

「優香は、十分すぎるくらい強いだろう。それに、努力家だよ。だから、できれば俺は、優香と一緒に頑張りたい……」

「これからそうできるように、四年間は一人で頑張らなきゃなの……。ごめんね……」

「じゃあせめて、アパートの住所くらいは教えてくれないか? 無理矢理押しかけたりはしないし、彼氏として知ってお……」

「ごめんなさい。でも私の気持ちはずっと変わらないから、心配しないで……」

「……そっか」


 強めに話を遮られた俺は、これ以上の追求を諦めた。


 そのまましばらく、俺と優香は黙って遠くの風景をぼんやりと眺めていた。町にはまだまだ瓦礫が目立つが、この二年の間にずいぶんと復興したものだ。人間というのは、強い。


「色々……あったよな」

「……うん」


 そっと、手を重ねてくる優香。いつも冷え性気味の彼女の手は、今日も相変わらず冷たかった。


「まさか、高校一年生であんな目に遭っちゃうなんてね……。今でも、思い出すと怖い……」

「……そうだな。二人で……高台目指して全力疾走したよな。あれからもう二年か……」

「……うん。途中ではぐれちゃった時は、私……本当に怖くて寂しかったんだから……」

「……え?」


 ……その優香の言葉に、俺は違和感を覚える。


「いや待て、あの時はずっと一緒にいただろう……?」

「ううん、私がつまづいて転んで、起き上がった時にはもうひとりぼっちだった。私……めっちゃ焦って、とりあえず中腹にある神社に逃げ込んだんだけど……」


 そんな記憶はない。俺はあの日、終始優香と一緒にいたはずだ。一体何を言ってーー


「そしたらそこで余震がきてさ。神社が崩れて……。そういえばあの時かぁ、私が……」


 その後に続いた彼女の言葉を聞いて、俺の全身に……ぞわっと鳥肌が立った。


「……死んだの」


 時間の進む感覚が、しばらく無くなった。意味がわからずに呆然とする俺の体を、冷たい風が無慈悲に吹き抜ける。


「なに……言ってんだよ優香……。どういうつもり……」


 こわばって動かない首をギチギチ回し、恐る恐る隣を見ると……。そこには、誰の姿もなかった。俺の心は戦慄し、得体の知れない何かでどんどんと満たされてゆく……。


「おい、からかってんのか!? 縁起でもないことすんなよ、こんな日に!!」


 咄嗟に立ち上がって、そう叫びながら辺りを見回した。けれど、彼女の姿は影も形もない。焦燥に駆られてスマホを取り出すも、彼女とのチャットルームには俺が送信したメッセージしかなく、最後の既読がついていたメッセージの日付は二年前……、つまりあの災害の直前だった。


 訳がわからなくなって、ガタガタと手が震え始める。優香は二年前に死んでいた……!? そんなバカな!! じゃあ俺は、この二年間、一体何を見て来たんだ!? 俺の記憶にある優香との思い出は、一体なんなんだ!?


 踵を返し、学校へと舞い戻る俺。落ち着け、死んだなんてあり得ない。優香は確かに、あの震災の後も存在していた。クラスメイトとも普通に会話していたし、俺の妄想なわけがない。


「トモヒロ!! 優香を見なかったか!?」


 校庭で鉢合わせした友人のトモヒロに向かって、俺は息を切らせながら大声で叫んだ。驚いた顔で振り返るトモヒロに、俺は続ける。


「さっき優香と逸れたんだ。探してるんだけど、見つからなくて……。何か知ってないか?」


 けれど、中腰になって息を整えながら話す俺に向かって、彼は……


「いや、まだそんなこと言ってんのかよ、お前……」


 ……全く期待していない答えを、冷たく返してきた。


「そんなことってなんだよ!! 優香とはついさっきまで一緒に……」

「悪かった、俺が悪い。もう立ち直ったかと思い込んで、ケアを疎かにしていた」

「はぁ!? 何言ってんだ!! 立ち直ったって何が!? 俺はただ、優香の居場所を……」

「優香は二年前に行方不明になってから、ずっと見つかってないだろ!! いい加減、現実を受け入れてくれ!!」


 俺は、言葉を失った。まさか、震災後も優香がいたという記憶は、俺にしかないのか……!?


「からかうなよ!! 今日の卒業式だって、普通に優香いただろ!? ついさっきまで一緒に散歩してたんだぞ!?」

「……悪いことは言わない、病院に行け。優香のご両親がお世話になってるところなら、事情も理解してもらえるさ……。俺にはもう、何もできない……」

「くそっ、話になんねぇな!! あばよ!!」


 どこにぶつけたらいいのかも分からない苛立ちを抑えきれず、俺はトモヒロの前から立ち去った。二年前から優香が見つかっていないなんて、あり得ない。きっと、学校のヤツら全員で、俺をはめようとしてるんだ。


 ……そう思いたかったけれど。万が一これが事実で、俺の記憶が何者かによってたった今植え付けられたものだとしたら……? そんな可能性を完全には拭い去れなかった俺は、また脱兎の如く走り始める。優香が死んだという、例の神社に向かって。


 ……もし、優香が亡くなっていたとして。さっきの会話が俺に向けた何らかのメッセージだったのだとしたら。優香の遺体は、きっとまだ……あの神社にある。


 倒壊した神社は手付かずで、当時のままの瓦礫であふれていた。多分、生活に直結するような施設から復興しているために、ここは後回しにされたんだろう。


 俺はそんな瓦礫の山に突入すると、優香が行きそうな場所を見計らって、一つ一つ瓦礫を退けていった。途方もない作業だった。学生服も泥だらけになってしまったが、これを着るのは今日で最後なのだから、もう構わない。


 ……どれくらい経ったのだろうか。日が暮れ、空も夕焼けに染まり始めてきた頃……。やっぱり、優香は死んでなんかいなかったんだ……そう結論づけようとした俺を絶望させるかのように……ソレは、見つかってしまった。


「……お前、ずっとここにいたのかよ」


 考えもなしに呆然と呟いた俺の足下には……。ボロボロになった制服を身に纏い、完全に白骨化した彼女の遺体が……静かに横たわっていた。


『私……弱いから。もっともっと強くなりたいんだ。だから、四年間……待ってて欲しい。強くなって、必ず迎えにいくから』


 ……立ち尽くす俺の頭の中で、そんな彼女の言葉が……幾度となく反響し続けていた。ここが神社なんかではなく、彼女とよく通ったあの鯛焼き屋が建っていた場所だということに気づいたのも、それから間もなくだった。

風鈴

皆さんこんにちは!!


昨日頑張って作成した文書が、今朝見たら更新前の状態(約1行)に戻っているという、前代未聞の怪奇現象に朝から見舞われております。どうやら、ファイルをバックアップするときにドラックの方向を間違えてしまい、新しいファイルへ古いファイルを上書きしてしまったようです。


…ぁぁぁぁあああ!!!! なんてこったぁぁぁぁああ!!!! お陰様で昨日2時間分の作業が全てぶっ飛んだ上に復元もできないよチクショー!!!! やっぱり、眠気を我慢して作業してもいいことない!! 眠いときは、寝よう!! 以上、現場から中継でした!!


ちなみに、チクショーの芸人さんって、めっちゃダンス上手いんですってね。最近あまりテレビに出てきませんが…


はい、そんなこんなで本日のテーマは「風鈴」です! なお、冒頭の「上書きミスって消滅した文書」って、実は本記事の下書きなんですよ…。いやお前、毎回こんな駄文に二時間も費やしてんのか!?…って突っ込んだあなたの今日の運勢は極凶です。大切なものを全て失う可能性があるので、気をつけて生きてください。


ともあれ、同じ内容の文を二回書くほどしんどいものはないな…。…って気持ちで本記事は書かれていますので、ご承知おきを。皆さんもそんな気持ちで読んで頂けると、僕と気持ちを共有できます。


さて、そろそろ本題入りましょうか。今どき風鈴などというおしゃれアイテムを装備してる部屋なんて中々なさそうですが、皆さんはどうなんでしょう。風鈴、部屋にかけてありますか? すごい「田舎のおじいちゃんち」感強いんですけど、風鈴って。


ちなみに僕は、小学生の時に「身近な材料で風鈴を作ろう!!」的な授業があって、風鈴を強く意識したのはその時くらいな気がします。風鈴なんて、実家にすら常設されてなかったからなぁ…。あとは、「風林火山」を「風鈴火山」だとしばらく勘違いしてたくらいでしょうか。


…いや、 てか風鈴火山ってなんだよ。ものすごく風流に優しく噴火する火山か?? ぴょりーん!…みたいな。何言ってるんだろ僕。


暑さで腐敗が始まっている脳みそはさておき、その「身近な材料で風鈴を作ろう!!」という授業には、それなりにいい感じの思い出があります。おっと、また貴重な昔話が飛び出してきそうな予感ですよ!! 目が離せませんね☆←順調に進行する脳の腐敗


アレは確か、小学生3年生くらいだったと思います。授業の一週間ほど前に、先生から「おうちの人に材料を用意してもらってね!」と言われていたのを粉微塵も覚えてなかった(もしくは最初から聞いてなかった)僕は、授業の前日に困り果てていました。


しかし、日頃より学校からの連絡伝達を怠りまくってきた僕には、もはや親に「ごめん、明日図工で材料が必要なん忘れてた!!」などと言えるライフポイントは残されていません(しかも、気づいたのが前日の夜9時くらい)。自分でどうにかするしか道がなく、血眼になって家中を物色しました。


その結果僕は、「大量の釘」、「ダンボール」、「針金」というアイテムを辛うじて手に入れたのでした(RPGっぽいテロップと効果音を出しながら)。先生の「アルミ缶とかタコ紐とか、細くて短い金属パイプとかがあるといいでしょう」というアドバイスが何一つ反映されてないような気がしないでもないですが、今やそんなことを気にしている場合ではありません。


そして当日は、クラスメイトがアルミ缶やアルミパイプで作るおしゃれな風鈴を横目で見つつ、もくもくと釘を(20cm四方くらいに切って二枚重ねにした)ダンボールへ針金でぶらさげていったのです。


かくして、そよ風程度ではうんともすんとも言わない…というか拷問道具の一種にしか見えない、「えっ、何これ風鈴??」が完成したのでした。その名も「台風鈴」。クラスメイトが「夏のそよ風」とか「風のたより」とか、粋な名前をつけている中、僕の作品は「台風鈴」。この作品の良いところは、「ふつうの風がふいても、びくともしないこと」。あれ? 風鈴って何だっけ…。


…いやー、子どもの頃の僕、だいぶヤバいな。なお、「今だってヤバいだろ!」って思った人の今日の運勢は以下略。


しかし、上には上がいます。僕の弟です。彼は、夏休みの課題で作った貯金箱に、「ただの貯金箱」という名前をつけやがりました。この作品の良いところは、「貯金ができるところ」。…コラ、やる気あるんかキミ。


まぁ、これだけなら怠慢な人ってだけかもしれませんが、弟の武勇伝はここからが真骨頂です。


「で、お金はどこから入れるん?」

「穴つけるん忘れたから、お金は入れられない」


……。えっ、じゃあ「コレ」はナニ? てか、声を出して作品の長所を読み上げてみなさいよあなた。


ダメだこいつ、早く何とかしないと…。


えー、後半完全に風鈴が行方不明となりましたが、今日はこの辺で。それではまた来週〜!!

ペンギン

あれは何だ!?


鳥だ!! 飛行機だ!! カメムシだ!! 空飛ぶおっさんだ!! シロアリの女王だ!! いや…


…ペンギンだ!!


はい、皆さんこんにちは!!


先週はバタバタとリア充全開の日々を過ごしておりまして、更新できませんでした。んー、初めてのお休み、いと悔し。仕事のほうも中々忙しくなってきたので、更新もちょいちょい不定期になるかもしれませんが、ナマコを観察するサティのような目で生暖かく見守っていただけると幸いです!!


そんなわけで、今回のテーマは「ペンギン」です!! 皆さんは、ペンギンってご存知でしょうか。知らない方も多いと思うので簡単に解説しておくと、ペンギンとは、黒と白のカラーリングを基調とした鳥の一種で、多くは極地などの寒冷な気候に住む、ヒトの子ども程のサイズをした伝説のUMAです。


鳥のくせに飛べないのですが、魚雷のように素早く泳ぎ回り、目についた小魚を片っ端から丸呑みにしていきます。魚からしたら、まさに地獄の使者のような恐ろしい存在でしょう。しかし、見た目がかわいいので人間からはちやほやされています。ホント、かわいいって正義だよな。


なお、ペンギンは伝説のUMAのため、日本の野外では基本的に見ることができません。どうしても見たいという方は、国内に複数箇所存在すると言われている、海洋生物の調教・展示を目的とした一般向けの大規模な飼育施設へ足を運ぶと良いでしょう。


ちなみに僕も、先週そんな施設へ赴き、実物のペンギンを目の当たりにしてきました。伝説のUMAなので、そもそもこの世に存在するのか当日まで半信半疑だった僕は、実物を見て「ホントにいたんか!」と強い衝撃を受けたのです。どうやら、数年前に近所の動物園で見たペンギンとは、種類が違うようでした。


伝説のUMAのクセに90頭もひしめき合っていたので、きっと日本は世界に先駆けてこの伝説のUMAを手懐けることに成功したのでしょう。さすがです。この事実は、日本政府が誇るトップシークレットの一つに違いない。個人的には、アメリカ政府が隠蔽しているエイリアンの秘密基地と同等レベルだと思います。


ありがたいことに、飼育員さんが何から何まで詳しく解説してくださったので、ペンギンのことなら知らないことは何もない程度に知識が増えました。やったね!! その中でも特に驚いたのが、「ペンギンは寒い地域にしか生息していない、というのは日本人の勝手で一方的な恥ずかしい勘違いで、実際には温暖な地域に生息するペンギンもいる」という事実です。


…これ、皆さんはご存知でしたか? …そうですか、知ってましたか。はいはい、勝手で一方的な恥ずかしい勘違いをしていたのは僕だけですよーだ。でもまぁ、せっかくなのでひけらかします。


僕が穴が開くほど観察してきたのはフンボルトペンギンという種類で、南米のチリやペルーに住んでいるそうです。南米というと、鉄も溶けるような灼熱大国というイメージがあるかもしれませんが、フンボルトペンギンの生息している地域は比較的穏やかな気候で、日本の夏くらいの暖かさとのこと。


さらに、これは今しがたwiki先生から教えてもらった情報なんですけど、このフンボルトペンギン、日本の環境が割と合うためか、国内の動物園・水族館各所で大量増殖しているらしく、全世界の生息数のうち一割ほどが日本の飼育個体(!?)なんだそうです。


しかしながら、現地では絶滅が危惧されている上に人工繁殖もままならない状況。今や世界各国から、「ニッポンノミナサン、サスガネー!!」と、その道の研究者が研修や視察に駆けつけるんだとか。えっ、世界に先駆けて手懐けてるって、割とガチじゃん。日本凄いな…。


ちなみに現在では、あまりに増えすぎて飼育しきれないため、卵の9割を回収して親には石かなんかで適当にこしらえたダミーエッグを抱かせているとのこと。そんなことになっていたのか、日本のペンギン事実…。ペンギンも飼育員も苦労してるのね。


もう一つ驚いたのが、ペンギンの鳴き声。皆さん、ペンギンってどんな声で鳴くか知ってますか? …えっ、知ってる? いいから大人しく知らないフリしてのんびりお茶でも飲んでてください。


僕は、ペンギンって「ガーガー」みたいな、ガチョウとかカモのようにダミ声で鳴くんだと思ってたんですよ。ところが、飼育場からは「ぷぉー」とも「ぱぉー」ともとれないような、ラッパのような破裂音が…。割と本気で、「バックグラウンドでゾウが待機してるんじゃないか?」って思ってしまったほどです。


恐らくアレがペンギンの鳴き声だとは思うのですが、鳴いてる現場を突撃☆スクープしたわけではないので、あの声の正体がペンギンなのかどうか、実のところ確証はありません。飼育員さんに聞けばよかった…。


ということで、今回はこの辺で!! 皆さんも、ペンギンを見に行く際はこの記事に想いを馳せてください!!

紫陽花

皆さんこんにちは!!


こないだふと思ったんですけど、赤ずきんちゃんって実写化したらむちゃくちゃグロいですよね。グロいってか、ホラーですよねもはや。なるほど、だから実写化されてないのか。


しかし、童話とはいえ、自分のお婆さんとオオカミを見間違えるなんてありえるんでしょうか。さすがに強引過ぎる展開だと思いませんか? このシーンで突っ込まれないためにも、赤ずきんちゃんの目がめちゃくちゃ悪いという伏線を張っておくべきでしたね。いや、誰にアドバイスしてるんだ僕。


それと、丸呑みにされた赤ずきんちゃんをお腹から救出するなら、オオカミじゃなくてヘビの方がまだ現実的だと思います。赤ずきんちゃんの視力なら、ヘビだろうがトカゲだろうがお婆さんと見間違えたことでしょうから、物語上の不都合もなさそうだし。


「お婆さんは、どうして瞼も耳も唇も髪の毛もないの?」

「邪魔だから、全部削ぎ落としてしまったのさ!!」


…いや、こんなにしっかり見えてたら、気づくか。


はい、そんなわけで本日のテーマは「紫陽花」です!! 紫陽花、なんて読むかご存知でしょうか。分からない方のために、少しヒントを差し上げましょう。アジから始まってサイで終わる、4文字の落葉低木樹のことです。えっ、もう少しヒントが欲しいって? いやー、これ以上はちょっと。


さて、ふざけるのもこの辺にして、話を進めます。皆さんは、紫陽花好きですか? 僕は、紫陽花とこけしだったらギリ紫陽花かなぁ…って程度には好きです。なんというか、梅雨ってイメージですよね。今の季節にぴったりです。そして僕は梅雨が嫌いです。


…やばい話が膨らまないどうしよう。というか、もう語り切ったんですけど。…いや、今までだって何を書いたらいいのかも分からないようなテーマを華麗に(無駄話と雑談で)乗り越えてきたじゃないか!! 挫けるな、奮い立て!! あ、紫陽花といえばカタツムリですよね!! …うん、続かない(ToT)


そうだ、紫陽花の花言葉ってなんだろう。ちょっと調べてみるか…。紫陽花の花言葉…、え〜と…


「移り気」、「冷酷」、「団らん」、「和気あいあい」、「家族」、「変節」、「浮気」


…多っ!!∑(゜Д゜)

紫陽花、花言葉めっちゃあるじゃん!! そして、なんだかまとまりが全然ない(汗)。和気あいあいと冷酷って、ほとんど対義語じゃないか…。こんなに意味があったんじゃ、紫陽花をプレゼントされた日には悶々と思い悩んでしまいそうです…。もはや、自分の都合よく解釈すればいいのかもしれませんが。


まぁでもどちらかと言うと、紫陽花って冷たいイメージですね、個人的には。だからなのか、気分を落ち着けたい時とか、考えに耽りたい時とかに眺めることがあります。長時間眺めていると、花の部分がだんだんモザイクのように見えてきて、「見られたくない何かを隠しているんじゃないか…?」って気持ちになってきますよね。…なりませんか。僕もなりません。


あ、ちなみに今「花」って言いましたけど、紫陽花の花っぽいヤツ(四葉のクローバーみたいなヤツ)は、花じゃありません。あれはフェイクです。騙されていた人は目を覚ましましょう。


では、いかにも花っぽいあのパーツは、一体なんなんだ!?…ということになりますよね。実はあれ、「ガク」なのです。ガクってなぁに、美味しいの?…という人のために簡単に説明しておくと、イチゴとか柿の上にひっついている、あのヒトデみたいな形した葉っぱのようなヤツです。美味しくないです。僕は真っ先にむしり取ります。


つまり、紫陽花のアレは花弁ではなく葉っぱに近い組織なんですね。紫陽花の花は、ガクの真ん中にある小さなはなくそみたいなヤツです。その他にも、ガクがついていない「真花」と呼ばれる花がひっそり隠れているものの、かなりショボいです。


さぁー、衝撃の事実を知ってしまいました。今までずっと紫陽花に騙され続けてきたあなたは、詐欺に遭いやすい体質かもしれません。お気をつけください。そして、被害者をこれ以上増やさないためにも、「紫陽花の花っぽいやつは花じゃない」という情報をなるべくたくさんの人に教えてあげましょう。


…ただし、身近な人が軒並み「そんなん知ってるよ。あんた詐欺に遭いやすい体質じゃないか?」という反応を示し、「まさか知らなかったのは自分だけ…!?」ということに気づいてメンタルをやられても、当方は一切責任を負いませんので悪しからず。


さぁて、じゃあ字数もいい感じになってきたしなんとなく終わりっぽい雰囲気も醸し出されてきたので、そろそろお終いにしますか。ではでは皆さん、新たな気持ちで紫陽花鑑賞に臨んでください!! 

サイダー

皆さんこんにちは!!


通勤途中でゴミ出しをしようと思っていたのにゴミをアパートに忘れたので、慌てて取りに戻ったら、入れ違いに今度はお弁当をアパートに置いてきてしまいました。通勤前に何回アパート戻ればいいんだよちくしょう。


はい、本日のお題は「サイダー」です!! インサイダーという単語を初めて知った時、真っ先にサイダーが頭に浮かんだあなた!! みんなそうなのでどうかご安心ください。なお、僕は未だに浮かびます。


それはさておき、皆さんはどんな時にサイダー飲みますか? 僕はお酒が全く飲めないので、晩酌ならぬ晩サイダーをよく開催します。高校生の頃は、「成人したらこれがお酒に替わるんか…」って思いながら晩サイダーしてたんですけど、三十路になった今もお酒に替わる気配はありません…。


しかし、サイダーもバカにはできないんですよ!! 今鼻で笑っているそこのあなたは、サイダーの本当の魅力を知らないだけなんだ!! 狭い世界に生きてきたことを後悔させてやる!!…すみません言いすぎました。とりあえず続き読んでください。


サイダーは、水に二酸化炭素と砂糖と若干の化学香料と夢と希望と永遠の愛をぶち込んだだけの、実にシンプルな飲み物です。なのに、夜中にたそがれながら飲んでると、なんとも言えないしんみりした気持ちになってきます。ツマミにカマンベールがあるともう最高ですね!! チータラでもまぁまぁいけますが。


サイダーそのものに飽きてきたとしても、大丈夫。サイダーは自己主張の低い典型的な日本人のような飲み物なので、さまざまなジュースとカクテルを作って美味しく飲むことができます。オススメは、栄養ドリンクとのカクテル。クセになる美味しさです。


そしてなにより、サイダーは安い!! コスパは最高!! しかも、最近は糖質ゼロサイダーもありますから、砂糖取りすぎ問題も見事に解決!! お酒の代わりにサイダーで満足できるようになったら、もはや人生勝ち組だと思うんですよね。つまり僕は勝ち組です。やったぁ。


どうですか? これを読んだら「晩サイダー」してみたくなってきたんじゃないですか? こうしてサイダー飲みが広がれば、お酒が発端の犯罪はなくなり、飲食店も酒の代わりにサイダーを出して集客でき、お酒で体を壊す人もいなくなります。サイダーは人類に平和をもたらすのだ!! サイダーバンザイ!!


よし、じゃあキリがいいので今回はこの辺で…って、まだ千字くらいしか書いてないじゃん(汗)。もう書くことないんですけど!?


じゃあ、えっと、どうしよう。そういえば、小さい頃は炭酸飲料飲めなかったって人、多いですよね。僕は炭酸飲料のことを「からいやつ」と名づけ、缶ジュースを飲むときは必ず「これ、からいやつ?」と確認していました。一回、勝手に開けて飲んだジュースが炭酸飲料で、酷い目に遭ったからです。


そんなある日、父と一緒に近くの自販機へ缶ジュースを買いに行きました。好きなものを選んでいいと言われたので、僕は美味しそうな桃の絵が描かれているジュースを選んだのですが、帰宅後に父が「しまった、これからいやつだ…」と気付きます。


すると、父はおもむろにジュースをおわんの中へあけ、泡立て器でかしゃかしゃとかき混ぜ始めたのです。当時は意味もわからず眺めていましたが、つまりは刺激を与えることで炭酸を抜こうとしてくれたわけですね。このエピソードは、恐らく3〜4歳の頃のものと思われるのですが、なぜかかなり鮮明に覚えています。


こういう「遠い過去のことを昨日のことのように覚えてる瞬間」って他にもいくつかあるんですけど、何なんですかねこの現象。まるで、その時から一瞬で現在へ時間が進んでしまったかのような、不思議な気持ちになります。


いや、もしかしたら、時間というのは連続的に流れているような気がしているだけで、実際はある時から急に現在へ意識が飛んだり、逆に過去へ戻ったりしてるのかもしれない…。


…って、何の話を始めてるんだ僕は。話のベクトル見失いすぎだろ(汗)。着地点が分からなくなってきたので、そろそろ炭酸の話に戻します!! とにかく、間違えて炭酸を買ってしまった僕のために、父は一生懸命二酸化炭素を抜こうとしてくれたわけです。いやー、親の鑑ですね。素晴らしい!!


しかし、この方法で炭酸を完全に飛ばすのは中々大変です。10分くらいは軽くかかったと思われます。では、もっと高率的な方法はないでしょうか。あります!! 数秒間沸騰させてしまえばいいのです。こうすれば、水に溶けた気体成分は殆ど綺麗に飛んでしまいます。炭酸を抜く必要に迫られた際は、ぜひお試しあれ!! よし、目標文字数達成!!


…しかし、冷ます時間も含めたら、結局10分くらい経っちゃうんですけどね(小声)。それではまた〜。

衣替え

皆さんこんにちは!!

このエッセイも、開始してからはや4ヶ月半ほどが経過いたしました。その間、あんなことやこんなことがたくさんありましたが、めげずに続けてこられたのも、ひとえに僕の並外れた忍耐力のおかげだと思っています。この場を借りて僕を褒めてくださると嬉しいです。ありがとうございます。

こういう話って、4ヶ月半じゃなくて半年とか一年とか、なんとなくもっと区切りのいいタイミングでするだろ普通!!…なんていう鋭い突っ込みを自慢の笑顔で誤魔化しつつ、本題に入っていきましょうかね。ちなみに、半年後にも何か言う予定です。お楽しみに☆

さて、本日のテーマは「衣替え」です。多くの人にとって、ちょうど今時分が衣替えの季節ではないでしょうか。ホットな話題ですな!! だいたい5月と6月を境に、会社ならクールビズ、学校なら夏服への切り替えが行われると思います。

特に中学や高校なんかでは、この切り替え時に誤って冬服のまま登校してしまい、クラスの笑い物にされてしまう生徒が毎年数名は発生しますよね。もちろん、筆者もそうした生徒の一人でした。コラ、今笑ったヤツ!! 表に出な!! 特に何もしないけど!!

しかし、冷静になって考えてみなくても、この制度にはいささか腑に落ちない点があることに気づきます。そもそも、季節とは連続的に変化していくものじゃないですか。よって、「この日を境に、明日から夏が唐突に始まる!!」というようなわかりやすい境目など当然ありません。むしろ、季節の変わり目には暑い日や寒い日が交互にやってくるものです。

そして、「衣替えの日に冬服を着て行ってしまう」ということはつまり、その日が寒かった、あるいは冬服でも差し支えない程度の天候だった、ということになります。

従って、「衣替えを忘れた」という表現は適切ではありません。正確には、「自分に最もフィットする服装が、その時点ではまだ冬服だった」、すなわち「衣替えの必要がなかった」ということなのです。

だって考えてみてください。外がギンギンの真夏日だったら、誰に言われるまでもなく夏服を着て行くじゃないですか。さすがに、

「なんだ、今日はやけに暑いし汗が止まらない…。なぜだ、なぜなんだ!! さっぱりわからない!!」
「いやお前まだ冬服じゃん。そりゃ暑いべ」
「あらやだうっかりー(テヘペロ)。これ夏服かぁ、衣替えすんの忘れてたー!!」

…なんてことにはならないはず。衣替えの日なんてわざわざ定めなくても、暑くなれば自分で勝手に判断できるんですよ。体感温度だって人それぞれなんですから、そんなの学校が指示することじゃありません。

そう、だから僕は何も間違っていなかったのだ!! 自分の体は、自分が一番分かっているのだから!! これを読んでいる皆さんも、日本の同調文化に屈することなく自分の意思を貫くんだ!!

とはいえ、大学生や主婦の方など、特に制服やスーツを普段着ないような方々にとっては、衣替えなんてあまり関係ないイベントのような気もします。

僕も長らく社会人やってますが、研究所では実験着を着用しているため、衣替えというものを意識したことがほとんどありません。明らかに暑い日ばかりになったり、明らかに寒い日ばかりになったりしたら、その季節に不要となった服をタンスにしまい込むくらいのことはしますけど。

あ、そういえば、タンスに服をしまう時って、防虫剤入れますか? ちなみに、僕はそんなもの一切入れません。なぜなら、合成繊維の安い服しか持っていないからです。僕には人智を超えた魅力が生来備わっているので、服なんてもので自分を誤魔化す必要がなかったわけですね。ごめんなさい調子のりました。本当はセンスと興味がないだけだよこんちくしょう。

当たり前ですが、昆虫は合成繊維を食べることができないため、綿や絹、革製の服やコートでない限り、防虫剤は不要です。ただし、汗だくのまま洗わずにしまったり、食べ物由来のシミがそのままになったりしてる場合はその限りではありません。

逆に、合成繊維が虫に食われたとしたら、洗濯が不十分だったと海より深く反省すべきです。ちなみに僕は、虫の食害に遭ったことは一度もありません。決して、もとから服がボロボロだから被害に気づいてない…ってことじゃないからな!!

防虫剤の臭いって意外と残りますし、体にいいものでもありません。合成繊維と天然繊維の服を分別して、天然のものだけに防虫剤を入れるようにしたほうが、コスパもいいし臭いも気にならないためオススメです。分けるのが面倒? じゃあ、合成繊維の服のみで身を固めればいいじゃない!!

よし、じゃあ今日はこの辺にしときますか!! 皆さんも、自分のタイミングで衣替えをお楽しみください!! ではではまた来週〜。

日焼け

皆さんこんにちは!!


じめじめした季節になってきましたね。今年は梅雨入りが例年より早いそうですが、皆さん梅雨対策などはされているのでしょうか。…ん? 待てよ、梅雨対策って何だ? 梅雨って何か対策必要だったっけ…? とりあえず、どんよりした空気にメンタルを飲まれないよう、注意して生きてください。


そんなわけで、今回のお題は「日焼け」です!! このじめじめした陰気な季節が終われば、待ちに待った夏が始まりますよ、夏が!! うふふ、テンション上がります!! 皆さん夏は好きですか? 僕は春が一番好きです!!


しかし、いいことばかりではないのがこの世の常です。特に、夏になると雷が増えます。僕、雷が死ぬほど苦手なんですよ。雷が鳴り響いている中外を歩くか、空腹のライオン10頭と戦うか、どっちか選べ!!…って言われたら、迷わずライオンと戦う方を…いや、これだったら雷が鳴り響いている中外を歩く方がマシだな。んー、まぁとにかく嫌いなんです!!


…って、違う!! 今回のテーマは日焼けなんだってば(汗) せっかく夏の話題からスムーズに日焼けへと繋げる作戦だったのに、台無しだ。まったく、これだから嫌なんだよ雷は。…なんて雷に濡れ衣を着せつつ、いい加減日焼けの話題に入ります。久々に脱線しましたね。


夏と言えば日焼け、日焼けと言えば女性の大敵ですよね。実際、夏の日差しに恐れ慄いている女性はかなりの数いらっしゃるのではないでしょうか。日に焼けて肌が黒くなったり、シミやそばかすが増えたりするということに、尋常じゃない恐怖を抱いてる人も少なくないはず。


ちなみに、日に当たると肌が黒くなるのはどうしてかご存知でしょうか。僕の母親は「太陽の光で皮膚が焦げている」などとのたまっておりまして、幼き頃の僕は特に疑いもせず信じ込んでいたのですが、いやいやデタラメ教えちゃいけねぇよ母ちゃんや!! 皮膚が焦げるって、そんな温度になってたら地球に海はない!!


母が本気でそう信じていたのか、幼児の理解力に合わせて話を作り上げたのかは今となっては分かりませんが、万が一「日焼けで肌が黒くなるのは皮膚が焦げているから」と思っている方がいらっしゃったらこの機会に考えを改めて欲しいので、少し説明して差し上げましょう。そこ、ブラバしないで!!


私たちの体は、数十兆個の細胞でできています。そして、その細胞は「DNA」という化学物質に書き込まれた情報を読み取り、それに従って一つ一つが生命を営んでいます。このDNAはあらゆる細胞に存在していて、これがないと細胞は生きていけません。


しかし困ったことに、DNAは紫外線を吸収して変質する性質を持っています。DNAが変質すると、細胞は大パニックのてんてこまいです。死んだり自殺したり、グレたり(ガン化)してしまいます。


それを防ぐために、細胞は「メラニン」という物質を作り出しました。このメラニンは、DNAの代わりに紫外線を吸収してくれる、いわゆる「日傘」の役割を果たします。このおかげでDNAに紫外線が届かなくなり、変質を防ぐことができるのです。


そして、紫外線が増えて既存のメラニンで対応し切れなくなると、細胞はさらにメラニンを追加合成します。メラニンは紫外線以外の光もよく吸収するため、メラニンが増えた肌は黒ずんで見えるのです。だから皮膚は焦げてないんだよ、母ちゃん!!


…以上が、日焼けによって肌が黒くなるメカニズムです。ちょっと真面目に書きすぎたような…。じゃあ、ちょっとここらで一回ふざけときますか。あぴょーん。


なお、先天的にメラニンを作ることのできない方も中にはいらっしゃいまして、そういった方の肌は本当に雪のように白く、日に当たっても全く黒くなりません。えー、なんて羨ましい!! と思う方も中にはいらっしゃるかもしれませんが、そんなこと言うと当事者の方からぐーで殴られる可能性がありますのでお気をつけ下さい。


メラニンが作れないということは、DNAに紫外線が届き放題だということです。確かに肌は黒くなりませんが、少し日に当たっただけで皮膚は大ダメージを受け、真っ赤に腫れ上がってしまいます。皮膚癌のリスクも跳ね上がります。メラニンがないというのは、極めて大変な事態なのです。


これは、日焼け止めクリームを過剰に使ってる人にも当てはまります。皮膚に紫外線が届かなすぎるとメラニンの量が減り、DNAが損傷しやすくなるのです。しかも、日光にはビタミンDの生成を促す作用があるため、根こそぎシャットダウンしてしまうとビタミン不足になる危険もあります。何ごともやり過ぎはよくないってことです。皆さん、日焼け対策はほどほどにしておきましょう。


てなわけで、今回はこの辺で!! なんだか後半堅苦しくなってしまったなぁ(T-T)